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159号 過去のセンターニュース | 資料集 | 大分県産業科学技術センター

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(1)

成果紹介 --- 1-2

LSI 用軽量ウエーハリングの開発

事業報告 --- 3-5

X 線分析計測機器に関する基礎講習会 ソフトウェア開発の生産性向上に関する技術研修 県内試験研究機関の成果をご活用ください 2011 科学技術フェアを開催

機関評価委員会を開催

計量を身近に~計量に関する普及・啓発活動~ 九州・沖縄産業技術オープンデーに出展

ニュース

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6-8

地域資源をどう活かすか

~ブルネイ版 6 次産業化プロジェクト~ 輸出向け工業製品の放射線量測定試験の開始について ものづくりプラザ入居企業紹介

発明くふう展表彰式

「2011 グッドデザイン賞」受賞~竹製車椅子~

機器紹介

---8

マイクロファイバースコープを更新しました CAD/CAM システムを更新しました

LSI

用軽量ウエーハリングの開発

1. はじめに

株式会 社大川金型設 計事務所( 速見郡日出町 )は、半 導 体 向 けプ ラス チ ック 成形 品 の製 造 ・金 型 の設 計 及び 製 作・ ソ フトウェア開発を主な業務としています。

産業科学技術センターでは、平成21年度に大分県LSIク ラスター研究開発事業において、同社と共同で「LSI 製造ライ ン用 12 インチ軽量ウエーハリングの開発」に取り組みました。

2. 開発背景

LSI チップの製造工程は、シリコン単結晶を円盤状にスライ スしたシリコンウエーハ上に、設計された回路を形成する前工 程 と、ウエーハからチップを切り出し 、パッケージング等を経て 1 つ 1 つの LSI チップに仕上げる後工程の大きく 2 段階に分け られ ます。後工 程 の間 、シリ コン ウエ ーハは 金属 製 のリ ングに よって保持されており、このリングをウエーハリングと呼びます。 シリコンウエーハは大口径であるほど1枚から取れるチップ 枚数が増加し生産性が向上するため、大口径化の傾向があり、 現在は従来主流であった8インチから 12インチへ置き換わり つつあります(写真 1)。それに伴いウエーハの固定保持に用い られ るウエ ーハ リ ン グ も大 口 径 化 ・ 重 量 化 が 進 み 、後 工 程で 海 外 等 の生 産 拠 点に 搬 送 する際 の運 搬 コス ト 増 や、加 工装 置への負荷が課題となっています。そのため半導体業界にお いては、軽量化 ウエーハリングの開 発がニーズとして存在し て います。

写真 1 ウエーハリング(12 インチ用・8 インチ用)

3. ウエーハリング試作・評価

現行の 12 インチ用ウエーハリングは厚さ 1.5mm の総ステン レス製で、重量はおよそ300gです。ウエーハリングは工程中 に 平 坦 に 保 持 され る必 要 が 有 るため、半 導 体 設 備 に 関 する 国際規 格において、形状 ・寸法 とその平坦度 、耐荷重性等に 一 定 の基 準を満 たすことが 求められ ています。そのため軽量 化 を 図 る上で は 、これ らの基 準 を満 たし た上で 重 量を 低 減し た構 造 でな け れば な りませ ん 。本事 業 においては 、軽 量化 ウ エーハリングとして下記の 3 種類の構造による試作品を作製し、 平坦度と耐荷重性の評価を行いました(図 1)。

① 薄肉ス テン レス板 材を パック形に 加工し 、嵌め合わせ た 上下パック形構造リング。

②①に、補強のため金属製中間リングを有する構造、中間

No.15 9

2 011. 12

Oita Industrial Research Institute

http://www.oita-ri.go.jp/

大分県産業科学技術センターニュース

大分県産業科学技術センターニュース

(2)

リングの接着固定については、仕様の異なるA、B2種の 接着剤を用いた。

③樹脂リングをステンレス板材ではさみ、補強のため鋼球を 内封したサンドイッチ形構造リング。

構造 形状(断面)

①上下パック形構造

②上下パック形構造 (金属中間リング有)

③サンドイッチ形構造

図 1 試作ウエーハリングの断面構造

これ ら試作 品について、円周 方向 のリング各 点の高さ計 測 により平坦度を求 めまし た。また耐荷 重性について、ウエーハ リ ングの端部を冶 具で固定 し、反対 の端部に 30N の荷重を 60 秒加えた後の平坦度の変化幅によって評価しました(写真 2)。

写真 2 平坦度・耐荷重性評価

評価結果を表 1 に示します。リングの平坦度については、い ずれの構 造も基準 値( 0.3mm 以下)を安定 して満 たしません で し た。除荷 後 の変 位に つ いては 、①に つ いては 荷 重を 与え た際に除 去後に大 きな 変形が 残りまし た(写 真 3)。②は いず れ のサンプル も変 形は見 られず 、除荷後 の変 位は接着 剤 A に対して B の方が小さな値を示しました。③は荷重付加中に 接着剤が剥離し、さらに荷重により残留歪が生じたサンプルも 有りました(写真 4)。

これ らの結 果 を受 け て、軽 量化 ウエ ーハ リ ング の製 品 化に 向けては、構造②のリングにおいて平坦度を改善することが課 題となりました。

表 1 試作ウエーハリング評価結果

構造 接着剤 中間リング

平坦度 (mm)

除荷後 変位(mm)

① A 無 0.34 変形

② A 金属 0.25 0.07

② A 金属 0.38 0.04

② A 金属 0.32 0.06

② B 金属 0.36 0.03

② B 金属 0.50 0.03

③ A 樹脂 0.07 0.06

③ A 樹脂 0.23 変形

③ A 樹脂 0.44 0.06

写真 3 変形した上下パック形構造リング

写真 4 残留歪の生じたサンドイッチ形構造リング

4. ウエーハリング 2 次試作、製品化

平 坦度 が基 準を 外れ る要 因 とし ては 、板 材を パック形に プ レス加工した際、上下パックが鞍状に大きく湾曲しており、これ が嵌合後の平坦度に影響していると考えられました。そこで嵌 合前に上下パックの平坦度を矯正するプレス加工工程を加え、 後に嵌合を行ったところ、ウエーハリングの平坦度は基準を満 たすことが出来ました。

試作した軽量化ウエーハリングの重量は 120g以下であり、 従来のリングに対して60%以上の軽量化に成功しました。これ により海 外への運 搬 コストは運 送会社 の試算 値では 65%低 減し、また梱包時の移載工程の削減が可能となりました。

5. まとめ

株式会社大川金型設計事務所と共同で、「LSI 製造ライン 用12インチウエーハリングの開発」に取り組み、軽量ウエーハ リングを開発しました。同社は本研究事業終了後も、本ウエー ハリングの品質安定化に向けたプロセスを構築し平成 23 年 3 月 に量 産 化体 制を 確立 し 、既に大 手半 導 体 メーカ数 社 の認 定を受け、販売を開始しております。また「業界初の世界一軽 い金属製ウエーハリングの事業化」として、九州経済産業局の 「平成 23 年度第 1 回新連携事業計画」に認定されました。

当 セン ターでは このような 共同 研究 テーマを 随時 募集 し て おります。お気軽にご相談下さい。

本研究は、平成21年度大分県LSIクラスター研究開発事 業費補助金によって実施しました

(3)

X 線分析計測機器に関する基礎講習会

去 る10月 27日 (木 )に 「 X線 分 析 計 測機 器に 関 する基 礎 講 習 会 」を 当セン ターで 開催 し 、県 内の半 導体 関 連、樹 脂成 形 、 金 属 部品 加工 、食品 等 の企 業 、試 験研 究機 関か ら11企 業 ・ 団体19名の参加をいただきました。

本 講 習会では 、(株 )島 津製 作所か ら2名の講師 をお招きし 、 「X線概論・ NDI~入門編」、「X線を用 いた各種分 析方法~入 門 編 」 に つ いて講 義 を し ていただ きまし た。前 半 の講 義 で は 、 分析計測 事業部 マーケ ティング部 機種マーケ ティングユニ ット NDI 担当 主 任 井 口 智氏 より、X線に関 する基 礎知 識 、 非破壊検査に用いられるX線透視・CT装置の原理や特徴・用 途についてお話いただきました。また、後 半の講 義では、同 X 線表面・組成グループ 主任 片手直哉氏より、X線回折 装置、 蛍光X線分析 装置、分析 走査電子顕 微鏡、電子 線マイクロア ナラ イザ、X線光 電 子分 析 装置 の原理 や特徴 ・ 用途 につ いて お話いただきました。

X線 分析計 測機 器は、素材 や製品 の研 究開 発、生産技 術 、 品 質 管 理 等 の 分 野 で 幅 広 く活 用 され てい ます 。本 講 習 会 を

通 じ て参 加 者 の皆 様は 、X線に 関 する基礎 知 識か らこれ ら機 器 の原 理 や特 徴 ・ 用 途 に 至 る まで 、体 系 的 に 学 ぶこ とが で き まし た。また、当セン ターが所 有 するこれ ら機 器の見 学を 通 し て理解を深めることができました。

(機械・金属担当 高橋芳朗 [email protected]

ソフトウェア開発の生産性向上に関する技術研修

「派生開発のためのソフ トウェア開発プロセス(XDDP)」

携 帯 電話 や自 動車 、銀行 のATMな ど、現在は さまざまな も のがソフトウェアで動いていますが、その一方でソフトウェアに起 因 するトラブル も多 く発 生し ています。そこで 、ソフト ウェア 開 発 に おけ る生 産 性 や品 質 の向 上 を目 的 とし た技 術 研 修 を 10月 20~ 21日に開催し 、県 内外 の13社・団 体から15名 の方に 参 加いただきました。

派 生 開 発 とは 、既存 のシステムやソフト ウェアに 対し て短 期 間 で機 能 の追 加 や不 具 合の修 正をおこな うもので 、大半 のシ ステムが 該当し ます。本 研修では 、派 生開 発に特 化した開 発 プ ロセス ( XDDP)を 提 案 され たシス テムク リエ イツ 代表 取 締 役 の清 水 吉男 氏を 講 師にお招 きし てXDDPの概要 や使 い方 、ベ ースになる要求仕様の書き方であるUSDMなどについて講義と 演 習 を 交 え て解 説 し ていただ きまし た。ト ラ ブ ル の多 くは 発 注 元 の「 要求 」から、適 切な「 仕様」を 記述で きないことが原 因で あり、USDMによって仕様 のモレや曖昧な表現を防ぎ、XDDPで ソフトウェアのどこをどのように変更するかを明確にすることによ って、作業の手戻りやムダの排除、生産性の向上につながりま す。XDDPの取 組み 事例は 、10月に 上海で 開 催された第 5回 世 界 ソフト ウェア 品質 会議でBest Paper賞を 受賞 しており、今

後 は 海 外で も関 心が 高 まると思 われ ます。受講 され た皆 さん には 生 産 性 の向上 に よって先 端 技 術を 勉 強 する時 間を 確 保 し、海外 企業 と対 抗できる競争力を 身につけていただ きたいと 思 い ま す 。 清 水 氏 が 代 表 を 務 め る 派 生 開 発 推 進 協 議 会 は XDDPなどの効果的な 方法の開発と普及を目 指していて、「地 方 を 強くし たい」 との想いで 協 議 会か らお二 人にご協 力 いただ きました。今後 も連 携しながら、ソフト ウェアの品質 や生 産性の 向上などに関する研修を企画したいと考えています。

(電子・情報担当 後藤和弘 [email protected]

(4)

県内試験研究機関の成果をご活用ください

産 業 科 学 技 術 セ ン タ ーで は 、県 内 企 業 の 皆 さまに 各 研 究 機 関 の研 究 成 果 を 活 用 し ていただ くことを 目 的 に 、技 術 分 野 別の研究成 果発表会を 、大学 、高専 等と合同で平成 19 年 度 より実 施 し ています。今 年 度は 、大 分 高等 教 育 協 議会 地 域連携研究コンソーシアム大分との共催で、4 分野の発表会 を 開 催 し 、産 学 官 交 流 の活 性 化 のため、県 内 企業 の開 発 事 例等も発表していただきました。

センターからは、「化学・食品・バイオ」分野で1題、「機械・ 金 属 ・ 電 気 電 子 」 分 野 で 4題 、「 地 域 資 源 ・ 文 化 ・ 情 報 」 分 野 で1題を発表しました。

発表の演題等は、こちらでご確認いただけます。

http://www.pref.oita.jp/soshiki/14104/workshop.html

また、発表者 の連 絡先等は大 分県内 研究者 情報 データベ ース(提供:(財)大分県産業創造機構) よりご確認いただけま すので、ご利用ください。

http://www.columbus.or.jp/kenkyu-data/

平成 23 年度開催実績

分野

発表 課題

会場 開催 日

化学・ 食 品・バイオ 5題

産業 科 学 技術 センタ ー

H23.11.8

機械・ 金 属・電 気 電子 7題

大分 工 業 高等 専 門 学校

H23.11.22

環境・ 防 災 6題 大分 大 学 H23.12.2

地域 資 源・文 化・ 情報 6題

県立 芸 術 文化 短期 大 学

H23.12.16

(企画連携担当 大内成司 [email protected])

2011

科学技術フェアを開催

次世代を担う子どもたちの科 学やものづくりへの関心を高め るために、11 月 13 日(日)に「2011 科学技術フェア」を開催 しました。

参加の対象は県内の小学生 4、5、6 年生で、応募のあった 中から抽選により選ばれた、のべ 233名(保護者を含む来場 者数 517 名)が参加しました。

今年は、9の体験参加型教室と4つの自由参加イベントでの 開 催 で 、参 加者 は 、体験 教 室で の工 作 や実験 な どに より、科 学やものづくりに触れ、楽しんでいました。

●体験教室

A コップスピ ーカ ー・モ ータ ーを つくって みよう! B いろい ろな電 気 でモ ータ ーカ ーを 走らせて みよ う! C 電磁 石を 作 ろう!

D バネを 使 って はか りを作 ってみ よう! E ハン ダ付けに挑 戦! AM ラジオの 製 作 F カラフルなエコキャン ドルを 作 って みよ う! G 「マイナス196 ℃」の 世界を 体 験 しよう ! H 体験 しよう !思 い出の か んづめ づくり! I ふくら む科 学 でパン 屋 に変 身 !!

コップスピーカの製作教室

バネばかりの製作教室

(企画連携担当 船田 昌 [email protected])

事業 報告

(5)

機関評価委員会を開催

産 業 科 学 技 術 セ ン タ ーでは 、業 務 の適 正 か つ 効 率 的 ・ 効 果的遂行のために、平成 18 年度から業務評価制度を実施し ており、制度の一環として、センターの運営や業務全般につい ての評 価を 、大学 、企業 、産業 支援 機関 等 の外 部 の委 員の 方々に行っていただく「機関評価委員会」を開催しています。

今年度の委員会は、昨年から就任いただいている 7 名の委 員の構成で、11 月 2 日に開催しました。昨年の委員会の結果 に対 し て、センタ ーの対応状 況を説 明し たのち、組織 ・運営 、 技術支援業務、研究開発業務、振興業務の4つの評価対象 項目について、意見交換や質疑応答を行い、総括意見として 評価をいただきました。

機関評価委員会からご指摘いただいた内容については、今

後センターホームページ等で公開するともに、センターの業務 計画や予算に反映いたします。

平成 23 年度 機関評価委員会

(企画連携担当 船田 昌 [email protected]

計量を身近に

~計量に関する普及・啓発活動~

平成 5 年 11 月 1 日に新計量法が施行されたことを記念し て毎年 11 月 1 日を計量記念日、11 月を計量強調月間と位 置づけています。 計量検定担当では 11 月にリーフレットの配 布 及 び 計 量 教 室 を 開 催 し 、計 量 に 関 する普 及 ・ 啓 発 活 動を 行いました。

(リーフレット配布)

11 月 1 日(月)に津久見市、国東市及び日出町で消費者の 方(約 400 名)へ放射線の計測を解説したリーフレット「計量の ひろば」(社団法人日本計量振興協会作成)を配布しました。 (計量教室)

11月28日(月)に杵築市、11月29日(火)に佐伯市で開 催し、両市あわせて 29 名の消費者の方に参加いただきました。 計量教室では、内容量が表示された商品(食品)を購入し、購

入した商品を実際に計量して、表示どおりの内容量となってい るか 審査を行いました。参加者の方か らは、あらためて正 しい 計量の大切さを認識しました等の感想をいただきました。

(計量検定担当 丸山栄作 [email protected])

九州・沖縄産業技術オープンデーに出展

“ つかもう!技 術、つ くろう! ネットワーク ”をテーマに、(独 ) 産業技術総合研究所九州センターや九州・沖縄各県の公設 試験研究機関などとともに、「平成 23 年度九州・沖縄産業技 術オープンデー」を開催しました。

このイベントは、地域の企業や中小企業支援団体等様々な 関係者・機関に対し、最新の技術を提供するとともに、情報交 換等を行う交流の場として、平成 23 年 11 月 17 日(木)に佐 賀県鳥栖市の(独)産業技術総合研究所九州センター等を会 場に 開催され、当日は約 400 名 の方に ご来場 いただきまし た。

当 セ ン タ ーか らは 、幸 主任 研 究 員 ( 電 子 ・ 情 報 担 当 )が 合

同成果発表会で県内企業と共に共同研究事例について発表 し たほか 、セン ターの研 究等 の紹 介パネル 、竹に 関する相談 会も行い、相談会場には竹製車椅子も展示しました。

(企画連携担当 豊田修身 [email protected])

事業 報告 事業 報告

(6)

地域資源をどう活かすか

~ブルネイ版

6

次産業化プロジェクト~

11 月 5 日~21 日まで自治体国際化協会(通称:CLAIR ク レア本部東京)の専門家派遣要請で昨年の 12 月に続き、ブ ルネイ・ダルサラーム国で技術支援を行いました。

今回は、2 週間にわたり現地で行われ ているモノづくり運動 の技術高度化セッションの中で、現地を回りながら技術指導を 行ってきました。

1)ブルネイ・ダルサラーム国

ブルネイ・ダルサラーム国は、ボルネオ島の北部に位置す る大 分 県 と同 程度 の面積 の独 立 国家で 、人 口 も大分 市程 度 の 40 万人と ASEAN の中でも小さな国です。国と言うより 1 つ の県と表現した方が良いかもしれません。しかし、日本にとって 重 要な 石 油天 の供 給国で あり、技 術協 力 、教 育・ 文化 面で も 活発な交流が行われています。

2)モノづくり運動の背景

1960 年代を中心に開 発された油 田の恩 恵により、裕福で 生活水準も高い国で有りながら、その反面輸入依存度が極端 に高く、一次、二次産業が著しく停滞し、技術的な土壌も枯渇 し つつ あるというのが 現 状です。資 金が あってもそれを 活か す 力が低下しています。

2008 年 か ら 大 分 県 の 一 村 一 品 運 動 に 倣 っ て Satu Kampung Satu Produk(一村一産品運動)を展開し、国内 4 つ の地 区 ( ムアラ 地 区 、ブ ラ イト 地 区 、ト ゥトン 地 区 、テンブ ロン 地 区)で 各地 域がそれ ぞれ品 目を選 定し 、産品 開発 の中で 、 地域の活性化・産業振興を行おうとしています。

産 品 カ テゴリ ーは 主 に① 加 工 食 品 、② 手 工 芸 品 及び 木 工 芸品、③一次産品(水稲、果実、茶、きのこ)です。

3)ブルネイの6次産業化

6次産業化は、1次産業×2次産業×3次産業をリンクさ せ 、その相 乗 効 果で 成 果 の加 速を 図 るもので すが 、この一 つ がかけてもゼロに帰するという意味もあります。正確には分母に 「 人 材 育成 」が 来な けれ ばな りません 。ブル ネイの場 合 、上 記 の分子部 分を経済 産業省が 、分母 の部分を 内務省が 進めて いると言えます。

昨年指導に入った地域では、プロジェクトは頓挫することなく、 ご婦人 方のチームを中 心に地道に その活動を 継続 していまし

た 。 技 術 的 に は 、 まだ ① 包 装 技 術 ( 鮮 度 品 質 保 持 対 策 、 表 示 ) 、② 加 工 技 術 ( 科 学 的 な 根 拠 を 持 った加 工 技 術 ) 、③ 生 産 コス ト計算 、④ 流通技 術( 貯蔵 、流 通)な ど克 服するべき課 題は 多 いのですが 、製品 開発に対 する情 熱と連携 し合 う喜 び を持ちながらプロジェクトに取り組んでいるように思えました。 4)プロジェクトの目指すもの

こうしたプ ロジェク トでは、人の連携 とその中でリーダーシップ を取る人間を発見することが非常に重要であると思います。

昨年は輸出に対応できるモノづくりという要請でした。それは 国土の左右と中央をマレーシアに囲まれ、かつ分断されており、 人口も少ないとなると国内需要は限られているとのことでした。 し か し 、ローカル で 愛 され ていな いものに グ ローバル な 展 開は ないと思 います。各プ ロジ ェクト メンバーのモノづくりへの意欲に は 並 々 な らぬものが あり、それ だ け で 必 要 十 分な 条 件 が 揃 っ ていると思われました。

地 域で 内発 的かつ自 発的 なモノづ くり活 動か ら一つ の産 業 にまで発展させることができれば、人材育成の点でも非常に有 効 ですが 時 間がかか る。そのため、投資を 呼 び込 んで地 域に 一つの産業を呼び込む方法も採られます。この時間短縮法に は デメリ ット も多 いと思います。ブル ネイは 人件 費が 高 く、輸 出 品目の生 産コスト 削減を追 求すると、結局 安い労 働力が必要 にな り、そこで働 くのは、人件 費の安 い隣 国のイン ドネシア やフ ィ リ ピン 等か らの出 稼 ぎ人達 ということにな ります。そうすると、 ブルネイに生産拠点を置く必要は無くな るというおかしなことに なります。ブルネイの産業 振興では、産 業を移 入する方向 とと もに、内的な 受け皿 とし ての技術 力と活力を 高めることが 何に も増して重要です。

地方レベルでの技術 支援には確かに限られ た面が あります が、その一方で小さな地域で実際に経験した細 やかな支援が できるというところもあります。

ブ ル ネ イ 側 か ら は 継 続 的 な 支 援 を 要 望 さ れ て い ま す が 、 ASEAN での支援活動は自国の産業振興にも大いに役立つと ころがあります。その意 味で支援だけではなく、自らも学 ぶべき 点が多いことを知った海外技術支援活動でした。

日本 の和 菓 子に通 じる ブルネイの 菓 子

ブルネイの 東 洋 一美 しいモ スク 開発 産 品を 手に取 るボル キア国王 ブルネイの 代 表的 菓 子 エビ煎 餅

(7)

「輸出向け工業製品の放射線量測定試験」を開始

産 業 科 学 技 術 セ ン タ ーでは 、東 日 本 大 震 災 に よる福 島 第 一原子力発電所の事故に伴い、工業製品の海外への輸出に 関して、輸出先 国・地域からの通 関要件や企業からの受入条 件として放射線検査を求められていることを受け、県内に事業 所を有する企業が製造した輸出向けの工業製品を対象とした 放射線量測定試験を平成23年12月1日から開始しました。 【測定試験の概要】

฀実施期間

平成23年12月1日(木)から平成24年3月30日(金)

฀測定対象品

県 内 に 事 業 所を 有 する企 業が 輸 出 を 目 的 とし て製 造す る 工 業 製 品 で 、 輸 出 先 国 の通 関 要 件 や 輸 出 先 企 業 の 受 入条件等により放射線量の測定試験を必要とするもの。

฀測定内容

GM サーベイメータによる表面汚染測定 (測定単位:cpm) NaI シンチレーションサーベイメータによる放射線量測定

(測定単位:μSv/h)

฀測定手数料: 無料

実 際 のご利 用 に 当 たっ ては 、事 前 に 測 定 対 象 品 、検 査 日 程等について打合せ(予約)が必要です。まず当センター企画 連携担当に電話又はメールでご連絡ください。

詳細に関しましては、センターホームページをご覧ください。 【「輸出向け工業製品の放射線量測定試験」の実施について】 http://www.oita-ri.go.jp/news/2011/20111122news.pdf (企画連携担当 大内成司 [email protected]

ものづくりプラザ入居企業の紹介

「 ものづ くりプラ ザ」は 、ベ ン チ ャー企 業 や産 業 科学 技 術セ ン ターと共 同研 究を行 う企 業等を支 援するため、セ ンター内に 設 置されたインキュベート施設です。本年 8 月にものづくりプラザ M101号室に入居された「(株)文化財保存活用研究所」をご紹 介します。

○業務内容

●文化財周辺の環境調査

文 化財 のより良い保存 方法を検 討するため、温度 ・湿度 ・ 含水量や地下水位の測定など、周辺環境の調査。

●文化財の保存修復

劣 化 要 因 である石 造 文 化 財 の着 生 生 物 、金 属文 化 財に 発生する錆 等から文化 財を護るための洗 浄処理 、基材の強 化・撥水処理、施工後のモニタリング及びメンテナンス等。 ●文化財に関する測定・分析業務

遺物表面の元素分析や出土鉄製品の保存処理の効果を

確 認 するため、文 化財 の保 存 の際に 必 要 な測 定 ・ 分析 な ど の委託業務。

●赤外線サーモグラフィによる文化財の劣化調査

物体から放出 される赤 外線を利 用し、非 破壊で劣化箇所 や範囲を診断します。

○企業名:株式会社 文化財保存活用研究所

代表者:代表取締役 山路しのぶ 電話:097-556-7337 ホームページ:http://icucho.web.fc2.com/index.html

文化財の 保存修復作業 (企画連携担当 船田 昌 [email protected]

発明くふう展表彰式

昭和 16 年に初めて開催された大分県発明くふう展は 70 回目を迎え、今回は「第 70 回記念大分県発明くふう展」とし て賞 も増 やし て公 募 し 、多 くの優 れ た作 品 が 集 まりまし た。展 示会は10月7日(金)~9日(日)にiichiko総合文化センタ ー(大分市)の「県民ギャラリー」で開催され、11月9日(水)に 産業科学技術センターで表彰式が開催されました。

作品は小中学校の部に74点、高等学校の部は43点、そ して、一般の部(参考出品)1点で合計 118 点が展示されまし た。審査により個人賞は9 つの賞で20 作品が決まり、県知事

「コンパクト 交 通安 全 定規」 「方 位 磁 石付 き 平板 測 量図 板」

賞 に 小 中 学 校 の部 か ら杵 築 市 立 八 坂 小学 校 の野 上 凌 平 君 の「コンパクト 交通安 全定規 」が選ばれ 、高等 学校の部では県 立 日 出 暘 谷 高 等 学 校 の間 藤 拓 也 君 、古 田 陵 君 、浅 野 将 輝 君の 3 名の共同出品作品「方位磁石付き平板測量図板」が 選ばれました。また、団体賞が 4 団体に授けられました。

な お、日 本 弁 理 士 会 会 長 奨 励 賞 以 上 の上 位 受 賞 作 品 に ついては、平成 23 年度末に開催される「全日本学生児童 発 明 く ふ う 展 」 に

推 薦 出 品 さ れ ま す。

(企画連携担当 豊田修身 [email protected]

ニュ ース

(8)

「2011

グッドデザイン賞」受賞

~竹製車椅子~

この非金属性の竹製車椅子は、「サン創 ing」(日出町・ 三 浦 陽 治 代 表 ) と ( 独 ) 産 業 技 術 総 合 研 究 所 、 日 本 航 空 (株)との共同開発により誕生しました。金属探知器に反応しな いので 、空港 の保 安検 査 場で車 椅 子 のまま通 過し て搭 乗口 まで行 くことができるというもので、介護用と見られが ちな車椅 子では なく洗練 され た家具 のような雰囲 気を併せ 持 ち、日本 文 化 、先端 技 術 、そし て日本 のおもてなし の心が 融合 し た製 品として評価されました。

産業科学技術センターが福祉分野への竹材の可能性を模 索 する研 究を 立 ち上げ 、「 竹製 車椅 子 の実用 化研 究 」 と題し

て研究した成果がベースとなっています。 (製品開発支援担当 吉岡誠司 [email protected]

マイクロファイバースコープを更新しました

平成 10 年度よりご利用いただいていました、マイクロファイ バースコープの本体とカメラ部を更新しました。

マイク ロファ イバースコープは試料の表面を観察 ・撮影する ための装置です。本体の更新により従来に比べ画質が向上し たほか、観察画像の 2 次元・3次元合成も可能になるなど機 能が大幅に向上していますので、ご活用ください。

機種:(株)キーエンス製 VHX-1000 主な仕様

最高画素数 5400 万画素、解像度 2000TV 本 USB メモリ、CD-R 等にデータ保存可能

保有レンズ 倍率範囲 観察距離

新設 VH-Z100W 100 ~1000 25mm

現有

VH-Z05 5 ~50 95mm

VH-Z25 25 ~175 25mm

VH-Z450 450 ~3000 7mm

本装置は 、電源立地 地域対策交付 金事業により導入され ました。

(食品産業担当 江藤 勧 [email protected]

CAD/CAM

システムを更新しました

本装置は,金属製品をNC工作機械で加工するためのデー タを作成するシステムで、 CAD による形状モデリングと CAM に よる加 工データ生 成が主機能です。各種機械 部品 や金型関 連 部 品 な どの加 工 に 利 用 で きます。製 品 開 発 ・ 試 作 や技 術 習得等にご活用ください。

機種: (株)C&Gシステムズ製 CAM-TOOL 仕様

ハード: PC HPZ400/CTW3565 ディスプレイ HPZR24w

ソフト: CAM-TOOL CAD 3次元自由曲面創成機能他 CAM 3軸加工による金型等加工機能他

本装置は、(財)JKA(競輪)の補助金により導入されました。

(機械・金属担当 大塚裕俊 [email protected]

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